神奈川県川崎市の歯科、イサオ歯科クリニックです。

2019.6.29(土)


口腔科の医師をめざして
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宮崎県から来られた79歳の男性。

ちなみにスタッフのお父さんです。
娘さんや息子さんの住む川崎にたまに孫の顔を見るために来られる。ところが最後のよりどころの上の前歯が痛み出し、なんともできず当院に来院。

作成した入れ歯を痛くて使えずに今まで歯無し?でした。

即座に抜歯となりました。本当にぶらぶらの状態。次の日に来てもらい即座に簡単な材料で歯型をとる。(印象をとるといいます。)それをもとに翌日、さらに精密なものを採る為にお口にあった個人のオーダーメードのものを作りさらに精密に歯型をとります。

その後上下のかみ合わせを採得するのですが、歯がある時と比べて間違いが生じやすいのです。変な噛み癖になっているからです。だから嚙み合わせは機械を使い調べるか、歯科医師がその指や手を使い誘導して噛ませないとずれて噛めない入れ歯になります。

今回は私ではなくご自分で噛んでもらったためにかなりずれていました。
そこでもう一度誘導して顎の関節から上下のかみ合わせを採得しました。

大幅にずれていたようでもう一度歯を並び替えました。それだけでも数時間。

下請けの人が前もって並べているからいいようなもので、自分で並べていたら何時間かかるかわからないものなのです。

もの作りは、職人のたゆまない精進でしかよいものは作れないのですね。国も一般の人も職人のたゆまない努力を評価していないようですね。残念です。