神奈川県川崎市の歯科、イサオ歯科クリニックです。

2018.1.3.(水曜日)
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10年以上前の鬱病の女性患者さんからの年賀状。毎年欠かさず届きます。

元々は、顎が痛くてご飯が食べられないという主訴での来院でした。

原因は17年前から服用している精神安定剤や睡眠導入剤の薬の副作用でした。それでやめた方がいいという話しから、どうして内服するようになったかをお聞きしました。

Classical homeopathyでは、narrativeといいまして相手の話に傾聴するというやりかたをします。暇で時間がありましたから身の上相談となりました。忙しい精神科の先生では、薬の処方しか保険点数はありませんから現在のシステムでは不可能でしょうね。

高校生の多感な時期に父親が女性と駆け落ちをして家を出て行ってしまったのです。それがショックでそれ以来鬱病になってしまったらしいです。

そして結婚した相手の方も仕事がうまく行かない自営業者で、共に鬱になっているということでした。

あまりにかわいそうでしたので、必ず治してあげるからと勇気ずけたのです。顎の治療は一回で終了して、薬を控えてもらい改善。

鬱については、父親に対する憎しみからの発症ですからそれを改善する方法として内観法を薦めたのです。

両親から受けた恩や迷惑をかけたことを思い出す訓練です。後は瞑想法でしたか
ですから治療と言ってもたった二回の来院だけだったのです。

鬱については大体数か月でクスリを服用しなくても大丈夫になったと後でお礼の手紙がきました。
病は心から来ることもありますから。心の鍛錬も必要ですね。

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