神奈川県川崎市の歯科、イサオ歯科クリニックです。
2016.12.30.
大掃除をしていたら1979年の論文のコピーがでてきました。私が学生の頃の論文です。
卒業後、大学で歯科をやるつもりがなかった私は全身麻酔を勉強する為に大学に残り、研修で一般病院の外科の麻酔を担当する麻酔科で研修したりしていました。
ですから論文を見るという事が大事な知識吸収には必要なことだったのです。大学での自己の勉強...と雑談?以外は、ひたすら麻酔の本や外科の本、関連する医学的知識の吸収のための心電図や血液検査や担当する産婦人科や耳鼻科、脳外科のあんちょこな勉強をしていました。
そして大学を辞めてから働き始めてからは、保険の事や歯科の一般的な事さえ何も知らず、できず、できる環境でないことに気が付かされたのです。
教科書にあるような治療はできていないし、保険という仕組みでは習った事もできないし、そこいらにいる普通の人だってすぐにできるようなつまらない事をやり続けるしか金を稼げない事に本当にいらいらしておりました。
歯を抜いたり、神経を取ったり歯を削り何かを被せることなどは知的仕事とは思えなかったのです。
でも歯型の取り方も噛み合わせの取り方も、試適という歯の形や大きさが、患者さんの顔と一致して不具合がないかなどのやり方も解らず苦労していました。
不器用でしたので(笑い)その単純なことでさえも苦労していました。そして気ずいたのは先輩や院長と呼ばれる歯科医師もあまり何も知らないということ。
この感覚は大学での教授や大学に残っている方にも当てはまる感覚だったのかもしれません。
だから博士号などあほらしくなったのです。素晴らしい研究をなさり博士号をとり教育者や研究者として素晴らしい業績を残されている方もいるのはわかっています。
それでも卒業して一年もたたずに独立開業する仕事がまともな仕事とは全然思えなかったのです。無謀とは思いますがやられる方もいましたね。(むちゃくちゃな事ですが)
ですから勤めている歯科医院での苦労は、つまらない、よくわからない事でさえかたずけないと給料がいただけないという矛盾でした。
つまらん!この一言。
その中でも一番苦労したのは、部分的入れ歯や総入れ歯でした。いまだに悩む事もあるぐらいです。
巷には、審美的入れ歯やがちっとして動かない入れ歯の宣伝、すなわち選択肢を与える広告宣伝をされている歯科医院を散見いたします。
しかし、学問的科学性を無視した入れ歯は噛めないどころか残存している歯を引き抜いたり、破壊する凶器となるのです。
自然科学では答えは一つ。
選択肢などがあるということは考えていない証拠ともなります。
患者さんが受け入れるかどうかは別問題ですが。
総義歯では硬い歯茎を破壊して骨をとかし、入れ歯その物を入れられないほどの骨破壊を来してしまう方もいるのです。
医療行為ではありませんが、科学的思考で作成しないと痛くて入れられないし、残存歯牙も破壊され、残存している顎の骨も破壊されていくのです。
現在でも多数の方が入れ歯で噛めないとか残りの歯がダメになる事でだんだん歯を失い苦労される方が多いのです。
だからといって歯科インプラントという金属のネジを骨の中に埋め込み歯の代わりにさせるという発想も、医学的にはおかしい発想です。
異物ですから歯とは違うし、歯根膜という骨と歯の間にあるショックアブソーバーはなく、神経組織もないわけですから噛んだ時に脳への情報を送れませんので噛んだ感覚はあまりないのです。
それより歯根膜というセンサー機能のみならず、バイキンの侵入を防ぐバリアー機能がないわけですから、プラークコントロールという境目の清掃をかなり高度に維持しないとばい菌が侵入して酷い歯周病をおこしやすいのです。
ゆめゆめ万能なものはないと思わなければなりません。
かような科学的思考で作成された(本当に教科書的)入れ歯は何年経っても変化しませんし、歯茎の下の骨の破壊はすくないですし、一生修理しながら使えるものなのです。
入れ歯が嫌なら矯正したり、歯牙移植をして普通の金属でつなぐという方法もあります。歯を一度抜かなくては移植できないというデメリットはありますが。
このちゃんとした方法でさえ知らずに出来ずにいる歯科医師の多い事に驚きます。
それは難しく修行が長くかかるという事。歯科インプラントというあまり難しくない方法をやれば経営的には歯科医院は安定的に経営できるからだと私は考えています。
本来ならば歯を抜かずにすませるとか、病気にならないようにすることでお金をいただくのが本来の仕事のはずなのですが、歯科医院の経営環境は悪くなるばかりですので、簡単に利益が出る方向に動いてしまうようです。
ですから私も簡単な矯正などはやります。簡単ですし収益を上げる事が出来ますし、美容にはお金をかける事にクレームは付きにくいからです。
残念な日本の歯科界です。
ですがアメリカでも事情は同じようです。
医学的考察は情けないぐらいなく、口腔内の手仕事に邁進するdentistばかりだとアメリカ留学の先生が論文でなげいていました。
それは1970年代のアメリカ歯科事情を体験され現在のアメリカやヨーロッパの歯科事情にも精通している方の見解です。
歯科医師から口腔科の医師にならなければ評価はたかまりません。
それは進歩ではなく進化なのです。
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松下勲夫
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