歯科矯正という非医療行為について

 

歯周病編

 

昔は、専門にする方も少なく異常なほどの収入を得ていた歯科矯正、現在は器具やテクニックも必要としないほどやさしくなっており、収入低下がささやかれています。

 

ですが私の心配することは、教科書も含めて医学的な見地はなく独りよがりの理論を振り回すおかしな学問という事実です。

 

不正咬合という言葉があります。歯科矯正的に不正であるということです。出っ歯や受け口、乱食い歯。でも歯を動かす事ほど傷害を来す処置はないのです。

 

噛めない、歯周病がひどくて抜けそうだとか、酷い虫歯、神経を損傷して死にかけた歯、骨の中に埋まっている歯根(しこん)と呼ばれる部分が溶けて短くなってしまったとか、

 

沢山のトラブルを抱えた患者さんを拝見しています。大学の矯正科という専門機関や有名な矯正専門医からして同じように問題を起こしています。

 

という事は、矯正そのものが、医療ではなくただ歯を動かして見てくれをよくする美容に過ぎないという事を理解すべきではないかと感じてしまいます。

 

私も一般歯科で差し歯や入れ歯のトレーニングばかりしていたので、矯正の事はわからずにいたのですが、あまりにもトラブルの為に矯正というのを勉強しはじめたのです。

 

矯正専門医である同級生の診療所の見学、バカ高い矯正の勉強会に参加もしました。ですが独学でもやる方もいますから理論的にはそう難しいものではないようです。

 

私たちの頃は、天才的手の器用さがないやつでないと無理だと思うぐらいその技工の難しさは、天下一品のものでした。

 

現在は誰でもやれるほどに器具や道具がたやすくなり、歯科医であれば皆簡単にできるようになってきています。

 

ですが、現実の患者を拝見していますと、健康な歯を4本ぐらい抜いているにも関わらず残りの歯にも虫歯で神経を抜いた歯や重症の歯周病を患っている患者も多くて閉口いたします。

 

かなり回復してきた重症の歯周病に罹患していた元矯正治療患者。でもぶらぶらで今にも抜けそうなのですね。下の前歯もかなり元の状態に近くなり、かなり不満だったようです。

 

一番の不満はその痛さだったとか。確かに綺麗になれば文句も言われないでしょうが、後戻り(relaps)という現象も頻繁にみられるのです。

 

矯正にもテクニックはかなり必要です。でも肝心な事は外科と同じで傷害を最小限にするという医療の根本原則なのですね。

 

それと大学病院だからだとか、有名な矯正専門医の方の症例でも同じ患者さんを治療しています。権威などは信用できなくなりました。

前歯はかろうじて動かなくなりましたが、奥歯(臼歯といいます。)歯根が複雑で磨きにくくて炎症がコントロールできず、いまだに出血と骨の吸収があるようで、グラグラして食べにくいようです。

 

歯科は傷害行為ばかりなので、医学的考察と技量がないと大変危険なのです。ただし一流に会えば二度と悪くなることはほぼないようです。

 

そういう治療をしている所の話を聞いて本当にそうおもった20年前のことでした。さてどれほど向上したのか?未だ修行中でございます。

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