神奈川県川崎市の歯科、イサオ歯科クリニックです。

2016/9/17(土曜日)
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第4回日本病巣疾患研究会に参加して

病巣感染について

病巣感染とは、口の中や鼻腔や扁桃の感染から遠隔部位へ病気をもたらすという現象をいうのですが、これは100年程前にも学説として騒がれましたが、口の中で言えばバイキンで汚染された歯や周りの部分が原因で、心臓や腎臓など他の部位にバイキンが移転してバイキンから病気になるという学説だったのです。

そして下火になりまた1960?年代より復活してきたわけです。

ところが歯の病気を持っている人と、無歯顎の方での統計上の有意差がないという事がわかり統計学上因果関係がないのではと結論ずけられたのです。1990年代です。

所が近年になってアメリカから、又同じような論文が出始めた為にアメリカ心臓学会(AHA)という所が関連の論文を何年にもわたって精査したところ、因果関係はないだろうと発表したのです。

21012年ですからつい最近です。(統計の取り方にもより他人の論文は信用しない方が良いのではと出席された報告された内科の医師から忠告されました。歯周病が良くなると難治性の糖尿病が劇的に良くなる事を体験したそうです。)

私もそう思っていて病巣感染で心臓病になったり腎臓病になったりすることはないのではないかとおもっていたし、普通に虫歯の治療をしたり歯の根の治療(根管治療、死んだ歯の中を無菌的にする治療)や歯周病の治療を一所懸命やりさえすれば事足りる事ですから別段気にも留めませんでした。

ただ歯科の現状を見ると神経を除去した歯の治療で健康であると確信できている方も少なく、統計上より歯科医師による根管治療は、むしろ失敗が多いのではないかと毎回嘆いておりました。

さらに重症ではなくても殆どの方は歯周病に罹患しており、程度の差こそあれいずれ問題を起こす予備軍の多さにへきえきしていました。

口呼吸(鼻で息をしない)→鼻咽腔に炎症を起こしやすい。

鼻咽腔の炎症をBspot療法などで治癒させると色々な症状や病気が治る事がわかってきた。(自律神経の調節は免疫を向上させる)

歯の周りの歯茎の病気や歯の中の顎に埋まっている部分にバイキンが存在すると、全身の病気を起こす可能性があるという事。

そういう患者さんの症例発表でした。

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