神奈川県川崎市の歯科、新丸子西口歯科です。
2013.10.2.
久しぶりに部分入れ歯の歯を並べていたら夜中になってしまいました。(笑い)
開業した頃、患者が少なくそして毎日の支払いに怯えていた私は、安い保険の入れ歯でしたが自分で作成していたものです。
学生時代は6年間で2個のみ作成、遊びのようなものでした。まだ国家試験で入れ歯の人口歯配列という課題が存在していた時代でしたから国家試験前にはそれなりに練習していました。
でも、開業してからはそれこそ生活がかかっていますから必死だったのですね。そして見事に“使えない”ものばかりを作り患者さんに愛想をつかれました。(下手というレッテルを貼られたということです。笑い)
でも必死に努力しているとそれなりに満足できるものになってきていました。一応教科書は見ていましたが、そのような物はあくまで机上の空論でしかないようです。たまたま勤務医時代に大金を払い補綴研修(入れ歯、差し歯の勉強会)でインストラクターをしていた方が、自費専門の大型歯科技工所に移られそこで久しぶりにお会いしたので、何度も何度も見学に伺い学ばせていただきました。
研磨一つに数時間をかけるその姿に驚きと共にプロというものの厳しさを感じたものです。何事も物作りというものは大変だと感じました。
歯科医師・・・入れ歯などは作らない。歯科技工士に丸投げ。これはアメリカでもどこでも殆どはそうです。歯型まで。その後は下請けまかせ。設計などは根拠のない設計が多くて教科書も読んだことがない方が多いのです。それなりに専門的に勉強なさっていた入れ歯専門の歯科医師もいるでしょうが。
口腔科医師・・・歯の神経の状態、歯周病の状態、上下の顎の位置関係などを総合的に判断して、先ず歯の治療、歯周病の治療、その後歯肉の状態、骨や上・下唇小帯、舌小帯の形、そして最も遭遇する、flabby gumを切るのか、切らないのか歯槽堤形成手術をして歯槽堤を作るのか作らないのか色々な事を考慮して判断、それから設計して、あとは歯科技工士さんに指示して作成してもらう。上下の歯の位置関係や大きさ角度など複雑多岐な事も考慮する。
全て医学的、歯科技巧的判断をすることが最も重要。全ては判断という知的思索が必要かと思います。
細かな事はまた記載します。
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