神奈川県川崎市の歯科、イサオ歯科クリニックです。
2013.9.4.
エチケットとしての歯磨きと私の話している歯茎マッサージとの違い。
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残念ながら普通の患者さんは、磨き方をマトモに知りません。もし歯科医院で病気を治療していると思われているのならそれは殆ど誤解です。大体物を詰めたり入れたりすることが殆どですから。
病気の治療ではなく機能の回復でしかないのですね。
簡単にいうと、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目に存在する穴(溝)の清掃ができなければ歯周病を予防も治癒もできないという事実です。そして、裏側の歯の間の掃除が殆どの方はできていないので、病気になりますし虫歯を再発するという事実です。
永久歯は生えたころが一番弱くてバイキンに感染して虫歯になりやすいのですが、その後は色々な成分の吸収と共に硬くなり続けて殆ど虫歯にはならないものなのです。ところが取残しの多い場所はさすがに虫歯になるのです。
それは歯の間ですし、特に裏側の間です。ここは歯周病を起こしやすいし強くて硬くなった永久歯でも虫歯になりやすいのです。
一般的にはbass法という溝を清掃する方法が世界的スタンダードですが、酷い歯周病に罹患した部分では溝に毛先が入りませんのでよくなることもないし、悪化して歯が抜けるということになりやすいのです。(ただ、大人でも常に甘いものがやめられない、タバコがやめられない人は、病気の進行を防ぐ手立てはないようです。)
http://www.sisyuubyou.com/blas1.html(バス法)
ですから虫歯や歯周病で歯が抜けたくなければ歯周病の正確なチェックと診断(手術が必要かブラッシングだけでいいのか)が必要ですし、個別の歯への対処の仕方が必要なのです。
バス法は中々できない人が多いので検査後独自の歯の間の掃除法を教えています。
順番磨き
主に歯の間磨き
歯磨剤を使わない。
できれば細い毛先を溝に入れてこする毛先磨き
(最初は手鏡で、座ってやるとかする事、洗面所で磨かない!
なれたら仕事や何かをしながらのながら磨きで磨き時間を十分に取ること、約10分以上かけないと難しいかもしれません。だからこそながら磨きなのです。)
歯周病という病気が治らないうちに何かを詰めたり、かぶせたりすると適合が悪いものしかできないので早晩、また病気が悪化するのです。
薬は急性の時一時的に使うだけで、歯周病を抗生剤などの薬で治すという方法は、耐性菌を作る可能性からとても危ない発想法です。
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