神奈川県川崎市の歯科、新丸子西口歯科です。
2012.10.3.

部分入れ歯について

たまたま休診時にある方から電話があり質問がありましたからお答えしたのですが、入れ歯について質問されましたので入れ歯について説明しなければならないと思い書いております。

部分入れ歯の場合,歯に金属の輪っか(クラスプ)を付けて残存歯にかけますので歯が抜けるとお考えの方が歯科医師にも一般の方にも多いので、説明させていただきます。

本来、入れ歯の歯にかかる金属の輪っか(クラスプ)は金合金のものしか使用してはいけませんし、歯を掴んで動かないようにする為には歯を掴む部分は必要です。ですがこれが固くて歯を引っ張るようだと歯が抜けやすくなるのです。

ですから歯を掴む部分はとても柔らかい手で曲げて歯に適合させる線鈎(ワイヤークラスプ)を使うのが専門家の間では普通ではないかと思います。それは頬、唇側でありこの部分にのみ少し歯に引っかかりを付けて入れ歯が動かないようにしています。ただ線や点での接触ですから歯に問題を起こさないのです。

ただ線鈎(ワイヤークラスプ)ですので噛んで入れ歯が沈む場合は、歯から離れますので歯を引き抜くような悪さをいたしません。
悪さをするのは鋳造鈎(キャストクラスプ)と言いましてベターと歯に接触する差し歯とか銀歯のような接触面積が大きい硬い鈎(クラスプ)タイプを使った入れ歯だけです。

或いは金合金と違い固くて歯に無理な力を加える安いco-chrome(コバルトクローム)のような材料の硬い鈎(クラスプ)タイプ、例えば保険の材料などで使うタイプです。
か様な硬い材料を使うと歯に対して抜歯装置となるのです。

1.歯にかける鈎(クラスプ)は金合金であり且つワイヤータイプで歯に無理な力が加わらずに噛んで入れ歯が沈んだ時には歯から離れて歯を引っ張らない線鈎(ワイヤークラスプ)
を頬側に使い、舌側(ベロ側)は硬いが歯に力が加わらないタイプの鋳造鈎(キャストクラスプ)を使い外れないようにしているタイプを使う。

2.入れ歯がお口の中から飛び出そうとする場合は頬側の線鈎(ワイヤークラスプ)が邪魔して飛び出さないようにしています。
これらの部分入れ歯が歯科医学的にはorthodoxな考え方です。

下記は右の部分が柔らかい線鈎で左の部分が鋳造鈎で両方をろう着しているのです。こういう形だと歯に無理な力が加わらないのです。
DSC_0016

下記のようなその他のコーヌスタイプや磁石や色々ながっちり装着するタイプは残存歯に対する負担が強く殆どが残存歯の虫歯や多くは無理がたたった動揺から抜歯となりやがて使えなくなることが多いのです。

コーヌスタイプの義歯
DSC_0028

DSC_0032

DSC_0033

DSC_0035

シンプルで取り外し自由な“遊び”があるタイプでなければ長期間の使用には耐えられないのです。

又審美性を考慮したレジンという柔らかいピンク色のワイヤーを使った入れ歯を装着しているのが最近見られますが、あまりよくかめていないとか(噛むと動くので)歯にべったりとくっつく為に歯周病がよく目立ちます。

DSC_0043

DSC_0046

くれぐれもご用心下さい。
下記の図はいずれも入れ歯が歯を後ろに引っ張るが如く書いてあるようですが実際の線鈎(ワイヤークラスプ)と鋳造鈎(キャストクラスプ)を合わせたコンビネーションではこのような後ろに歯を傾かせる力は加わらないのです。噛んだ瞬間に入れ歯が沈みますとワイヤーが歯から離れて歯に無理を加えないのです。そして前方にレストという溝がありそれが入れ歯の沈下を防止していて入れ歯の沈下による歯茎の痛みの予防に貢献しています。
Image0004
Image0005

実際の患者さんの例です。約15年程使われています。残存歯はダメになったのはいくらお話しても悪くなった時にしか来院せずに歯が悪くなる原因である虫歯や歯周病予防の為のブラッシングが全然できていないからでした。
DSC_0161

DSC_0154

安物の入れ歯の場合はクラスプが硬すぎて歯が抜けるのです。
DSC_0152

DSC_0093

DSC_0095

DSC_0096

硬いクラスプを入れていて歯周病がひどくなっていた方です。
DSC_0365

DSC_0369

DSC_0385

DSC_0380

ちゃんとした入れ歯を入れていた方です。
DSC_0157

DSC_0151

別の方の入れ歯です。上の歯は一本、下の歯は4本のみです。
DSC_0199

DSC_0202

DSC_0172

DSC_0170

表から見える部分が線鈎(ワイヤークラスプ)であり、中側(舌側)にあるのが鋳造鈎(キャストクラスプ)でありこのコンビにより歯に無理が加わりません。
DSC_0178

ただ、大事なのは歯が悪くなったのはブラシによるプラック(バイキンと毒素と食べかすの塊)を常時除去できていないのが原因で起こる虫歯であり歯周病なのです。プラックコントロール(プラークとテレビではCMで流れていますが・・・)ができなければいずれ歯がダメになり入れ歯も合わなくなっていくのは間違いない事実です。

プラックコントロールが一番大事であることを理解していただかないといずれ歯や歯茎に問題をおこしてくるのです。

下記は部分入れ歯の金属の部分の作り方
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Image0007

Image0008

Image0011

Image0012

Image0013

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
新丸子西口歯科はQ-lifeに登録しています。
株式会社
QLife(キューライフ)に登録して商品をゲットし評価をお願いします。会員登録はこちらから

「川崎市の入れ歯なら新丸子西口歯科医院へ」
「顎関節症は新丸子西口歯科医院へ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
211-0063
川崎市中原区小杉町1-527-4 メゾンゴールド1A

新丸子西口歯科
松下勲夫
TEL&FAX 044-744-1181
****************************************
お口の中から差し歯、入れ歯、詰め物を追放しましょう!
口の中の病気を治し、病気を興さない医療を目指します。
二度とお口の中へ変なものを入れなくても済むように
予防に精進いたしましょう!安全な矯正、美容を目指しましょう!