神奈川県川崎市の歯科、新丸子西口歯科です。


2012.8.5.

入れ歯を作るというけれどどのようにして作るのか?

歯がまだ沢山ある場合はその歯の治療を先にやります。そして歯の病気や歯周病という病気が良くなってから始めて入れ歯のために処置をすることになります。

部分入れ歯の場合、入れ歯と接触する部分は虫歯になりやすく又入れ歯が沈下せずに、安定的にお口の中で機能する為に、健康な歯を削り金属やセラミックに置き換えて入れ歯の接触による虫歯の発生と入れ歯の沈下防止のために置き換えることが普通です。

削りたくないという気持ちもわかりますが、必ず何らかの形で歯の溝や穴が存在しないととても安定が悪いからです。

例えば下記のような虫歯と歯周病が酷い状態で入れ歯を入れるということは不可能です。残っている歯に入れ歯がかかるわけですから、病気の歯に引っ掛けるとあっという間に痛くなり抜け落ちてしますのです。かような場合は了解のもと簡単な治療用の義歯を作成して治療をしていくことになります。その治療用の義歯でよく噛めることはないのです。

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総義歯の場合。
歯茎の状態を調べて、ぶよぶよした入れ歯を支えられない場所がないかどうか、そして手で触れて痛い場所がないかどうかをまず精査します。

その後手術するのか、現状のままでできるだけ痛みがでないようにして食べれるものは少なくなっても手術せずにやるのか患者さんと相談してから治療方針を決めていきます。

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不適合な入れ歯を長年入れていたり歯周病が酷くて骨がなくなると、痛いだけの入れ歯を支えられないものしかお口のなかには存在しなくなるのです。入れ歯も入れられないとか入れても噛めない人など沢山いることをよく覚えておくべきです。下記は痛いぶよぶよした部分です。
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上記のようなものがあれば痛くて噛めないので手術して切りとった方がいい入れ歯ができます。残したままだとかなり痛くて噛みにくいのです。

歯型を取ります。

総義歯の場合、

色々な材料があります。でもお口の形にあったトレーというもので型を取ります。

これも既製品からオーダーメイドまで他種多様です。

安物

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安物
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既製品
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オーダーメード
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少し高級品
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下顎の場合、

石膏で取る事もあります。

歯界展望1992,2月号より拝借いたしました。
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何回も取り直す歯型
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写真では下に行けば行くほど良い歯型なのです。中々うまく取れないのですね。
実は同じ患者さんです。何度も作成してはがっかりの難しい方です。模型も多くなりますがなかなか満足できるものはできません。

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患者さんが入れている入れ歯の形の感じです。かように小さいものしか入っていません。これは石膏で歯型を取り、模型を作成しています。
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少しずつ広げていってとった歯型です。
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部分的入れ歯の場合です。

埼玉県の旧渋谷病院(現在の口腔研クリニック)の歯科臨床という歯界展望での記事から作成された渋谷病院の歯科臨床より拝借させていただきました。

まずある程度正確な材料で歯型を取ります。その後金属のフレームを作成します。
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金属フレームの作成です。基本的には白金加金が一番よろしいですが、価格の面で安い物を使うことが多いです。歯に接触する部分だけは白金加金にしています。入れ歯に接触する部分はやはり金属にしたり穴を開けたりして入れ歯がずれないようにします。削るのは嫌ですが、入れ歯が安定しませんし、結局虫歯になりますと修理する為に入れ歯を又作り治すことになりますから妥協できないのです。
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この金属のフレームから更にお口の中で型を取ります。
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できたフレームから更に正確な模型を作成します。
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何度も何度も難しい工程を経るのですね。簡単に出来たやつはそれなりのものしかできないのです。
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実際の歯型の最終的なものです。最初の形からえらく変わることもままあります。舌や頬の邪魔にならないように丁寧に型を取って行きます。


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噛み合わせを取ります。

殆どが作成途中で使いますので残っているものはあまりありません。
下記は汚いですが、私が急いで仮の入れ歯を作成する為に作成したものです。
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これでもまだ噛み合わせが良いのかわからないのです。

何度も何度も修正します。

そして歯を並べてみます。

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上記の入れ歯も歯の位置を変えて、更に入れ歯を使い周りの歯型を修正して内面の印象を再度取り、最終的な入れ歯としました。

完成した入れ歯です。
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この位置関係で本当によく噛めるかどうかは噛んだ時の入れ歯が動かないかどうかにかかってきます。前後的、左右的に良い位置にあるのか?噛み合わせはmm単位でキチンと均等にあたっているのか調べて行くのです。

おかしければ全てやり直しです。

保険で昔作成していた時はこれらを含めて全て数千円とか、出来た入れ歯も一万円以下とか、およそ人間の労力を評価しない社会主義的統制価格でした。今はやりませんからいくらぐらいの価格か知りませんが、これが現行の保険による歯科の評価なのです。

昔からそういう価格であったとすれば一体どういう治療を国民が受けていたのか想像できるのです。

勤務医のとき、数個の入れ歯を持参してどれか修理して使えないかと懇願する患者さんもいました。それなりに努力しましたがやはりよく噛めないのが普通でした。

入れ歯だけではありません。虫歯の治療にしても神経の処置にしても皆同じなのです。

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