神奈川県川崎市の歯科、新丸子西口歯科です。


2012.6.2.
ある記事からの転載です。
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歯痛の謎:「脳は場所を特定できない」
http://wired.jp/wv/2010/04/22/%e6%ad%af%e7%97%9b%e3%81%ae%e8%ac%8e%ef%bc%9a%
e3%80%8c%e8%84%b3%e3%81%af%e5%a0%b4%e6%89%80%e3%82%92%e7%89%b9%e5%ae%9a%e3%8
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上の歯の痛みと下の歯の痛みは、脳には非常に似通って感じられていることが実証さ
れた。

たいていの場合、人間は痛みを見事に認知する。人さし指に刺さったトゲと、親指を
紙で切った傷口を、脳は即座に区別してみせる。しかし、口の中では事態はより難し
いようだ。

歯痛の患者は痛みの場所をうまく特定できないことがよく知られているが、その理由
の説明に貢献する研究結果が発表された。『Pain』誌で発表される新しい研究による
と、上の歯の痛みと下の歯の痛みは、脳には非常に似通って感じられているという。

ドイツにあるエアランゲン=ニュルンベルク大学のClemens Forster教授らによる今回
の研究では、健康――かつ勇敢――な志願者を対象に、歯に痛みを感じる際の脳の活動の
分析が行なわれた。

実験では、被験者の左上の犬歯と左下の犬歯の一方に、電気パルスが送り込まれた。
この電気刺激により、氷の塊をかじった感覚と似た痛みが発生する。被験者による痛
みの評価が約60%になるように、電気刺激はその都度、調整された(想像できる最大の
痛みが100%とされた)。

別々の歯からくる痛みに対する脳の反応を調べるため、研究チームは機能的磁気共鳴
画像法(fMRI)を用い、上の歯と下の歯に刺激を送った場合の、脳の活動の変化をモニ
ターした。

「上の歯の痛み」と「下の歯の痛み」は、三叉神経のうち明確に区別される2枝からそ
れぞれ伝わる信号だ。上顎からの痛みの信号は第2枝(上顎神経V2)が、下顎の痛みの信
号は第3枝(下顎神経V3)が伝達する[文末に図を掲載]。しかし実験によると、脳の多く
の領域が、この2つに対して同じような反応を示した。

具体的には、大脳皮質内の体性感覚皮質、島皮質、帯状皮質といった領域が、上下ど
ちらの歯痛に対しても同様の振る舞いをみせることが確認された。これらの領域は、
痛みの投射のシステムで重要な役割を果たすことが知られているが、上下の歯の痛み
に対して、いずれも大きな違いを示さなかった。

「歯痛の患者が場所を特定できないのには、生理学的な理由がある」とForster教授は
述べている。ただし、特定できるケースもあり、今回の実験はその微妙な違いについ
てとらえていない可能性がある、という。

[ある部位の痛みを異なる部位の痛みと脳が勘違いをすることを関連痛とい
う(Referred Pain、投射痛、異所性疼痛ともいう)。人体に存在する神経は、枝分かれ
して各所に伝わっているため、脳は、同じ神経束を源とする場合や、隣接する神経束
の信号伝達を、痛みが発生している場所と勘違いをする場合がある。例えば、かき氷
を食べ、咽頭神経が刺激される事により発生した信号を、後頭部またはこめかみの痛
みと誤認知する「アイスクリーム頭痛」や、心筋梗塞など、心臓部の痛みを上腕部の
痛みと誤認知することなどが有名。また、歯茎や顎の痛みが、目や胸、脳に関連して
いることも分かっている]



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